鉱工業指数(電子部品・デバイス工業)とは?

業種別で公開されている鉱工業指数のうち、「電子部品・デバイス工業」の生産・出荷・在庫の動向を表すデータです。電子部品・デバイス工業の在庫循環は景気に対して先行性があるため市場でも特に注目されています。

鉱工業生産・出荷・在庫指数(電子部品・デバイス工業、短期)

  • 指数
  • 前年比

電子部品・デバイス工業の在庫循環図

  • 在庫循環図
  • 在庫・出荷バランス

在庫指数と生産指数の前年比を組み合わせて見ることで、景気の局面を「①景気回復(意図せざる在庫減局面)、②景気拡大(在庫積み増し局面)、③景気減速(在庫積み上がり局面)、④景気後退(在庫調整局面)」の4つに分けて今がどの局面にあるのかを視覚的に把握することができます。

在庫循環図の見方
  • ①景気回復局面:不景気から景気が回復する時、需要が徐々に回復していくので過剰に積み上がっていた在庫が減少していきます(在庫は前年比マイナス)。一方で需要の回復に伴って生産のマイナス幅が縮小して最終的には前年比プラスに浮上します。
  • ②景気拡大局面:需要が強いので生産は前年比でプラスです。企業は強い需要に対して売り逃さないよう、在庫を徐々に積み増そうとします。なので在庫が前年比マイナスから前年比プラスへと拡大していきます。
  • ③景気減速局面:景気がピークに近づいてくると需要の増加が徐々に緩やかになり、企業は生産を落とし始めて在庫からの販売を増やします。しかし生産を落としても在庫がなかなか減らずに企業は過剰在庫を抱えることになります。
  • ④景気後退局面:景気がピークアウトして需要が減少し始めると、企業は生産を大きく落として過剰在庫を解消しようとします。そのため生産は前年比マイナスですし、過剰在庫も徐々に解消されていき前年比プラスから前年比マイナスへと落ちていきます。

鉱工業生産・出荷・在庫指数(電子部品・デバイス工業、長期)

  • 指数
  • 前年比

※最終更新データは8月速報値

出所・参考資料