設備投資動向を表す鉱工業指数
業種別の需要や生産動向、在庫循環が分かる鉱工業指数の中でも、「資本財(除、輸送機械)」の出荷指数は国内の設備投資動向を表す指数として注目されています。生産設備に対する需給を表す「製造業の稼働率」と一緒に見ることが多いです。
設備投資動向を表す資本財の鉱工業出荷指数と製造業の稼働率
※最終更新データは8月確報値
稼働率と鉱工業出荷指数の資本財を見るときのポイント
- 財別に公表されている鉱工業出荷指数の中でも、「資本財(除、輸送機械)」の出荷指数は国内の設備投資動向を表す指標として注目されています。
- 資本財は「家計以外で購入される製品で、耐用年数が1年以上で、購入価格が比較的高いもの高いもの」と定義されています。例えば半導体製造装置や蒸気タービン、マシニングセンタなどが含まれます。
- 鉱工業指数では稼働率指数も公表されており、これは名前の通り設備の稼働状況を表します。稼働率指数が上昇している時は生産が好調で、生産設備に対する需給が逼迫している(企業の設備投資意欲が旺盛である)ことを意味します。
- 稼働率指数はあくまでも基準年を100として計算された指数なので、実際の稼働率そのものではないことには注意が必要です。
- 資本財の出荷指数と稼働率指数の前年比をそれぞれ比べると、稼働率指数のピークアウトとボトムアウトは出荷指数に先行する傾向があります。